今日の一冊。


最近、岩波文庫の書棚で立ち止まることが多く、中身をあれこれ見ながら読みたい本を決めて
お買い上げしていきます。
今日の通勤電車で読み始めたのはマルクス・アウレリウスの「自省録」について、読み始める。
彼自身が自分のために書き綴ったようで、日記調で数回同様な内容が出てくるなど、
編集は決して万全ではないと思われますが、翻訳が良いのか、しんみりと言葉を受け入れることがいえます。
内容についても、周囲への感謝を綴った内容が多い。
彼が綴った内容は、ローマの五賢帝の一人でありながら権力の誇示など威圧的な内容ではなく、一人の人間として
素朴な気持ちの内容が書き連なれ、親しみやすく読めてしまいます。
華やかなローマを統括するような権力者なのに、意外と思える一面が垣間見えます。
よほどの人格者であっただろうか。五賢帝は決して、名君ベスト5と思われることも無いでしょうが、彼の生涯について
少し調べてみと思います。


そんなこんなで、岩波文庫に首たけな日々が暫く続きそうです。

自省録 (岩波文庫)

自省録 (岩波文庫)