*vol73

久々に映画館へ。


川崎の映画館を2館ハシゴしするつもりでしたが、最初の映画で力尽きる。
夕凪の街 桜の国」と「パイレーツ〜」という組み合わせでしたが、集中力が持ちませんでした。


夕凪の街〜を鑑賞し、改めて世代に関係なく多くの人の目を留めて欲しい作品だなぁと感じました。
内容の根底にある部分に関しては、ヒロシマの原爆と被爆者に関する問題ではあるが、ストーリーがしっかり
している分、見入ってしまいます。
vol53に記載しましたが、誰かが語り続けなければならない中、映画を通し(バイアスがかかる心配はあるが)、
こんな形で多くの人に接してもらうことは悪くないのかなと思います。
鑑賞した方々が各々で、心の中に響いたことを育んもらえると、報われるのかなと思います。
メッセージ性は強いものの決して押し付けられるような映画ではなく、戦争映画が苦手な自分でも
鑑賞することができました。


映画の中で、麻生久美子の演技が素晴らしく、広島弁の流暢さに驚かされる。
生粋の広島女性はこんな感じのイントネーションで話をしていたなと懐かしく思います。
麻生久美子の演技には涙ものでした。時効警察の役とギャップがあり過ぎて……
重い内容のセリフに対して、気持ちの込めようが観客の心に響きます。
また、ロケ地や広電のアナウンスなど忘れることがなかった情景がフラッシュバックする。


ちなみに夕凪(ゆうなぎ)とは、夕方の海風から陸風に交替する時に、無風状態になることを言うそうです。
この時季の広島市内では、よく起こる気象状況ですが、時の流れを無風状態として比喩し、
映画のストーリーとかけられています。
自分の心の中で不変なモノと、変移していくモノを見直す機会にもなり、省みることもでます。
より雰囲気に浸るためにも、夕凪を感じることが出来る夜の広島で鑑賞したかったかなと思える作品でした。


それにしても映画館にはレディース・ディだけじゃなくて、メンズ・ディも作って欲しいね。
広島で観に行ってた映画館は、毎週水曜日がレディース・ディなら、月曜日にメンズ・ディだったね。
今日は一般席がなかったので、エグゼクティブ・シートでの鑑賞でした。
¥2500ナリ。。。、安いor高いは判断にお任せします。
たまにはこんな贅沢な仕方も良いかもね。