*vol227

竜馬がゆく」を読み終えて次の本へ。


以前少し取り上げた「トポフィリア」が途中で止まってしまっていたので、継続して読み始める。
トポフィリア」おそらく著者の造語でると思われますが、簡単に置き換えると「場所への愛」と
置き換えることが出来るようです。


そもそも何故こんなお題の本を読み始めたかと振り返ると、6月にヨーロッパへ出かけて時に
様々な街で感じた不思議な感覚が今になっても自分なりに説明ができないため、本の知識を借りて
理解をしてみようと考えて手にとってみました。


パリの郊外の丘に登って見渡した風景、凱旋門から望む白い西洋建築の建物が続く町並み…
観るもの全てにおいて、今まで感じたことが無い不思議な感覚を覚える。
この書籍を読み、その内容を踏まえて自分なりにその不思議な感覚を解釈したところ…
街全体が国民の所有のものであり、かつ過去の長い歴史を経て創造してきた誇りが、街並みから溢れ出し、
表現されているんだなぁと顧みることができました。


日本の街並みでも、古い歴史を感じることが出来ないわけではないんだけど、パリの場合は完全に普段の生活と
調和がなされており、不自然さがありません。


旅行から帰国し、自分の中でモヤモヤしていた部分というのが、
少し晴れた感じがします。


今日の一冊は、そんな自分のモヤモヤを少し晴らしてくれた「トポフィリア」です。
内容が非常に難しく、重複した表現が多いため決して読みやすいとは思いませんが、興味のある方は是非!

トポフィリア―人間と環境 (ちくま学芸文庫)

トポフィリア―人間と環境 (ちくま学芸文庫)