*vol252

珍しく今年初上陸の台風。


深夜遅くに帰宅しましたが、特に大きな被害もなく無事でした。
台風の影響で電車が止まったらどうしよう?と思いながらの帰宅でしたが、関東までくる頃には
勢力も縮小されていて、問題なかったです。


今週は先週ゴッソリ購入した本を読み漁ろうと思っていたんだけど、
結局、一冊しか読めませんでした。文庫の薄さから読み始めた鴨長明方丈記」のビギナーズ・クラシックを読み始めました。
以前読んだ「徒然草」と比較される機会が多いよですね。
読み終えた印象は、ドチラも世の中の儚さと無常の境地を我に問いかけ、決してその境地から逃げ出そうとせず、
共存して生涯を送った内容が書かれています。


世間から若干距離を置いた視点にて、世の中の混沌とした状況を見渡している隠者の生活振りが
羨ましいとは個人的には思えないんだけどね。その境地を理解できるまでは時間がかかるのかもしれません。
特に、日本人は侘寂や世の中の栄枯盛衰には敏感であり、それを理解できる人種であると思うんだけど、
決してその通りに行動することが出来ず、華やかさに憧れを持ってしまう。
方丈記徒然草を読みながら、そんな心理を的確に書き写し、昔と現在を比較しても人間の心理状況は
不変であると感じることができました。


今日の一冊は「方丈記」です。
なるべく原書を読めば良いだけど、なかなか気軽に手がでません。
専門家になるわけでもないんで、良いかなぁと思っています。